当科の紹介

教室史

当科の歴史は、1983年に鈴木 章夫初代教授(前学長)によって胸部外科学教室として開講され始まりました。

1996年1月に砂盛誠前教授が就任され、2000年4月には、大学院医歯学総合研究科心肺機能外科学講座と改称されました。

2007年12月に現教授の荒井裕国教授が就任され、2010年4月に呼吸器外科分野が独立し、心臓血管外科学講座に変更となり、現在に至っております。

講座内容

当講座は、心臓血管外科、領域に関する教育、臨床、研究を担当しております。

私たちに出来る事

我々の診療科は主に成人の循環器疾患に対する外科治療を行っています。
診療責任者は代替わりしましたが、心臓血管外科の活動は既に約40年に及び、その間に培われた知識と経験がこの分野における治療成績で世界的水準を維持しています。

I,診療目標として

1,患者の皆様が、安心して心臓や血管の手術を受けられるように医療の質(治療成績、入院日数短縮)を高める努力日々をお行っております。
※ 循環器内科との強い連携に加え、総合病院を構成する全領域の医師とも必要に応じて連携し、病気の治癒、軽快を目指した総合的治療を実施します。


2,患者の皆様が入院期間中に快適な入院生活を送れるよう治療体制、環境整備を行っています。
※ 御茶ノ水という絶好のアクセスポイントに位置し、その中で最新設備を擁しております。優秀、勤勉な職員が日夜勤務して治療に当たります。
※ 経済的負担を軽減できるよう、公的医療福祉支援制度を活用できるようお手伝いします。


3,治療が困難である病気を持つ患者を積極的に治療します。
※ 心臓病と他の病気を合併している方、複数の心臓病をお持ちの方、
※ 心臓手術の危険率が高い方、例えば、人工透析を受けている方、高齢者、2回目以上の心臓手術が必要な方


4,手術方法を常に改善しています。手術が患者の皆様に及ぼす影響を軽減でき、かつ治療成績が良い手術を提供します。


5,手術適応のある患者の皆様にいつでも治療を提供できるように可能な限り努力しております。

II,我々が治療を行う病気

狭心症、心筋梗塞、弁膜症、心筋症、大動脈瘤、大動脈解離、先天性心疾患など

III,治療成績

【当科の手術件数】

 

当科の手術件数グラフ

IV,業績

2008(平成20)年 東京医科歯科大学業績

 

 

[原著]

〈欧文〉

Hirokuni Arai, Fusahiko Itoh, Takeshi Someya, Keiji Oi, Kiyoshi Tamura, Hiroyuki Tanaka. New Surgical Procedure for Ischemic/Functional Mitral Regurgitation: Mitral Complex Remodeling. Ann Thorac Surg. 2008;85:1820-2 Hironori Ishibashi, Shinichiro Ohta, Masahide Hirose. Modified central venous catheter for pneumothorax. Gen Thorac Cardiovasc Surg 56:309-310, 2008 Hironori Ishibashi, Shinichiro Ohta, Masahide Hirose, Akihiko Suga, Noriko Tanio, Nobuaki Nakajima. Benefit of 3D-CT for traumatic rib fracture. European Journal of Cardio-thoracic Surgery 34: 449, 2008 Miyagi N, Rao VP, Ricci D, Du Z, Byrne GW, Bailey KR, Nakai H, Russell SJ, McGregor CGA: Efficient and durable gene transfer to the transplanted heart using adeno-associated virus 9 vector. J Heart Lung Transplant, 27(5):554-60, 2008. Ricci D, Mennander AA, Pham LD, Rao VP, Miyagi N, Byrne GW, Russell SJ, McGregor CGA: Non-invasive radioiodine imaging for accurate quantitation of NIS reporter gene expression in transplanted hearts. Eur J Cardiothorac Surg, 33(1):32-9, 2008.

 

〈和文〉
小島勝雄、荒井裕国 【重症筋無力症-病態解明と診療の進歩】

治療 胸腺摘除術 Clinical Neuroscience(0289-0585)26巻9号 Page1018-1020
下山武彦、小島勝雄、赤松秀樹 腎癌術後9年目に気管支内進展をきたした肺転移の1例 胸部外科(0021-5252)61巻5号 Page415-418
石橋洋則 縦隔線維症(解説)日本臨床 呼吸器症候群 in print

 

[著書]
黒木秀仁、荒井裕国 【図解】基本手技22.肺動脈カテーテル挿入 日本医事新報社 52-53, 2008
宮城直人、荒井裕国 「病期・病態・重症度からみた疾患別看護過程+病態関連図」 第2章 循環器疾患 15解離性大動脈瘤,心タンポナーデ 医学書院249-307 2008

 

[症例報告]
石橋洋則、太田伸一郎、広瀬正秀、白須拓郎、室博之、鈴木研一郎、江藤尚 肺癌術後に発症したペニシリン耐性肺炎球菌性肺炎 胸部外科 61巻(3), 199-203, 2008
石橋洋則、太田伸一郎、広瀬正秀、北野満、加藤崇央、横山順一郎、室博之、高木明 40年間で縦隔内高度気管狭窄をきたした巨大甲状腺濾胞癌の1例 胸部外科 61巻(5), 388-391, 2008
石橋洋則、太田伸一郎、広瀬正秀、古橋一樹、鈴木誠、中島信明 術後26年目に診断し得た脳髄膜腫多発肺転移の1例 胸部外科 61巻(6), 478-481, 2008
岡田直、広瀬正秀、石橋洋則、太田伸一郎、鈴木誠、谷尾宜子、中島信明 画像上大部分が脂肪濃度を呈した後縦隔奇形腫の1例 胸部外科 in print

 

[学会]
〈国際学会〉
Someya T, Hijikata W, Ushiyama T, Kobayasi M, Waguri S, Shinshi T, Arai H, Takatani S : Development of a disposable Mag-Lev centrifugal blood pump (MedTech Dispo) intended for 1 month support in bridge-to-bridge applications 16th Congress of the International Society for Rotary Blood Pumps Houston, Texas, USA, 2008, Oct. 2-4
Arai H, On-pump beating mitral valve plasty without aortic cross clamp The International Society for Minimally Invasive Cardiothoracic Surgery Winter Workshop2008 SymposiumⅣOkinawa, Japan, 2008, November 15 (口演)
Arai H, The International Society for Minimally Invasive Cardiothoracic Surgery Winter Workshop2008 Invited Lecture Okinawa, Japan,2008, November 15(司会)
Naoto Miyagi, Kiyotoshi Oishi, Eiki Nagaoka, Tomohiro Ushiyama, Takeshi Someya, Fusahiko Ito, Hirokuni Arai. The multi-suction heart positioner TENTACLES equipped with epicardiac sensors for prediction of ischemic change and hemodynamic instability during OPCAB. The international society for minimally invasive cardiothoracic surgery winter workshop Okinawa, Japan ,2008 Nov14-16th

 

〈国内学会〉総会
荒井裕国、田村清、伊藤聡彦、染谷毅、宮城直人、牛山朋彦、小林直紀、田中啓之 虚血性僧帽弁閉鎖不全症に対するMitral Complex Remodeling手技の工夫と早・中期成績 第38回日本心臓血管外科学会学術集会 2008年2月20日 福岡 宮城直人、Byrne GW, Tazelaar HD, McGregor CGA. ブタ-マウス血管移植キメラを用いた血管拒絶と血栓形成に関わる抗体同定モデル 第38回日本心臓血管外科学会総会 2月20-22日 福岡

玉岡明洋、古家正、大谷義夫、三宅修司、稲瀬直彦、吉澤靖之、小島勝雄、赤松秀樹、蔦幸治 慢性鳥関連過敏性肺炎通院中発見された胸腺原発大細胞神経内分泌癌の1例 第151回日本肺癌学会関東支部会 2008年3月15日  東京

太田伸一郎、広瀬正秀、石橋洋則 肺切離面へのアルギン酸Na水溶液を用いた吸収性シート貼付の被覆 第25回日本呼吸器外科学会総会 2008年5月29-30日 宇都宮

広瀬正秀、石橋洋則、太田伸一郎 多発性内分泌腫瘍症候群(MEN)I型を合併した胸腺カルチノイドの一切除例 第25回日本呼吸器外科学会総会 2008年5月29-30日 宇都宮

小島勝雄、藤原直之、伊藤淳、吉澤靖之 胸膜病変に対する硬膜外麻酔併用局所麻酔下胸腔鏡検査の有用性と問題点 第31回日本呼吸器内視鏡学会学術集会 2008年6月13日 大阪

藤原直之、小島勝雄、谷祐至、平田結喜緒、明石巧、倉持仁、吉澤靖之 胸腔鏡にて診断したACTH産生カルチノイド腫瘍の一例 第31回日本呼吸器内視鏡学会学術集会 2008年6月13日 大阪

小島勝雄、藤原直之、荒井裕国 HFJVにより隣接亜区域をinflate後、亜区域間形成を行う、隣接亜区域を含む拡大区域切除法 第61回日本胸部外科学会定期学術集会 2008年10月13日 福岡
藤原直之、小島勝雄、明石巧、荒井裕国 重症筋無力症に対する拡大胸腺摘除術の術式の違いによる有効性の検討 第61回日本胸部外科学会定期学術集会 2008年10月13日 福岡
小島勝雄、藤原直之 末梢小型肺癌の画像による「早期」予想法と、縮小手術の適応・術式についての検討 第49回日本肺癌学会総会 2008年11月13日 小倉

藤原直之、小島勝雄、伊藤淳、明石巧 肺炎症性偽腫瘍7例の臨床および病理学的検討 第49回日本肺癌学会総会 2008年11月13日 小倉
伊藤淳、臼井亮、田中良明、家城隆次、田中健彦、小島勝雄、細田裕 横行結腸癌術後両側転移性肺癌術後の残存左下葉に出現した腫瘤が肉芽腫であった一例 第49回日本肺癌学会総会 2008年11月13日 小倉
高崎寛司、古家正、藤井ゆみ、玉岡明洋、宮崎泰成、大谷義夫、稲瀬直彦、藤原直之、小島勝雄、吉澤靖之 当院における病理病期IB~IIIA期完全切除非小細胞肺癌に対する術後化学療法の現状 第49回日本肺癌学会総会 2008年11月13日 小倉
山崎智久、古家正、大場岳彦、藤井ゆみ、玉岡明洋、宮崎泰成、稲瀬直彦、藤原直之、小島勝雄、吉澤靖之 組織型の同定が困難であった肺動脈肉腫の一切除例 第49回日本肺癌学会総会 2008年11月13日 小倉
藤井ゆみ、古家正、高崎寛司、芝靖貴、大場岳彦、玉岡明洋、宮崎泰成、稲瀬直彦、小島勝雄、吉澤靖之 小腸転移をきたした肺癌3症例の臨床的検討 第49回日本肺癌学会総会 2008年11月13日 小倉
広瀬正秀、石橋洋則、太田伸一郎 新しいソフト凝固器具バイクランプの肺切除に対する使用経験 第49回日本肺癌学会総会 2008年11月13-14日 北九州
染谷毅、牛山朋彦、小林真理子、土方亘、和栗聡、北尾貴史、渡辺哲郎、進士忠彦、荒井裕国、高谷節雄 1ヵ月補助、bridge-to-bridgeを目的とした、日本発ディスポーザブル磁気浮上遠心血液ポンプMedTech Dispoの研究開発 第46回日本人工臓器学会総会 スペシャルセッション‘日本発人工臓器’ 2008年11月28日 東京

 

〈国内学会〉地方会
岡田直、広瀬正秀、石橋洋則、太田伸一郎、鈴木誠、谷尾宜子、中島信明 画像上大部分が脂肪濃度を呈した後縦隔奇形腫の1例 静岡県呼吸器外科医会 第19回集談会 2008年1月19日 静岡市
宮城直人、荒井裕国、牛山朋彦、染谷毅、伊藤総彦、田村清、田中啓之、吉田哲矢、大井啓司Bentall術後近位側吻合部巨大仮性瘤に対する再Bentall手術の一治験例 第145回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 2月9日 東京
石橋洋則、太田伸一郎、広瀬正秀、岡田直、大場範行、鈴木誠、室博之、谷尾宜子、中島信明 縦隔リンパ節・骨・肝転移を認め原発性肝癌胸腺転移と鑑別に難渋した多発性combined thymic epithelial tumor 第27回日本胸腺研究会 2008年2月16日 さいたま市
小倉拓也、藤原直之、伊藤聡彦、小島勝雄、荒井裕国 左肺動脈原発の平滑筋肉腫の一切除例 第146回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 2008年6月7日 横浜
宮城直人、牛山朋彦、染谷毅、伊藤聡彦、田村清、田中啓之、荒井裕国 僧帽弁形成術後の僧帽弁逆流に対して再僧帽弁形成術を施行した1治験例 第146回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 2008年6月7日 横浜
横山賢司、藤原直之、小島勝雄、荒井裕国 気管支・脈管分岐異常を伴った肺癌の一手術例 第147回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 2008年9月6日 東京

長岡英気、宮城直人、大石清寿、牛山朋彦、染谷 毅、伊藤聡彦、荒井裕国 TR MRを合併したDCMに心拍動下TVR+MVPを施行した1治験例 第148回日本胸部外科学会 関東甲信越地方会 2008年12月20日 東京
藤原直之、小島勝雄、荒井裕国 特発性乳糜胸の一例 第148回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 2008年12月20日 東京
大石清寿、伊藤聡彦、長岡英気、牛山朋彦、染谷 毅、宮城直人、荒井裕国 AVR、上行大動脈置換術施行4年後に人工弁のDetachを認め、大動脈基部置換術を行った大動脈炎の1治験例 第148回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 2008年12月20日 東京

 

〈シンポジウム・パネルディスカッション〉
小野宏、古家正、大場岳彦、倉持仁、玉岡明洋、宮崎泰成、藤井ゆみ、大谷義夫、稲瀬直彦、藤原直之、小島勝雄、吉澤靖之 間質性肺炎合併肺癌の臨床像と予後に関する検討 第49回日本肺癌学会総会 2008年11月13日 小倉

 

〈研究会〉
荒井裕国 Mitral Valve Surgery Case Discussion Edwards Valve Treatment Forum 2008 2008年4月5日 東京
藤原直之、小島勝雄 肺癌術後に有瘻性膿胸となり開窓術および広背筋皮弁充填を行った一例 第12回文京区呼吸器外科研究会 2008年4月26日 東京
染谷毅、牛山朋彦、小林真理子、土方亘、和栗聡、北尾貴史、渡辺哲郎、進士忠彦、荒井裕国、高谷節雄 1ヵ月補助、bridge-to-bridgeを目的とした、日本発ディスポーザブル磁気浮上遠心血液ポンプMedTech Dispoの研究開発 日本定常流ポンプ研究会2008 2008年11月27日 東京
藤原直之、小島勝雄 関節リウマチの経過中に出現した肺空洞性病変に対して肺部分切除施行後に、MRSA膿胸から気管支-胸膜瘻になり治療に難渋した一症例 第13回文京区呼吸器外科研究会 2008年11月29日 東京

 

〈座長〉
荒井裕国 一般演題「CABG器具」第13回日本冠動脈外科学会学術集会2008年7月17日 東京
伊藤聡彦 「大血管5」 第147回日本胸部外科学会関東甲信越地方会 2008年9月6日 東京
荒井裕国 Invited Lecture The International Society for Minimally Invasive Cardiothoracic Surgery Winter Workshop2008 2008年11月15日 沖縄
 

[その他]
〈手術ライブデモンストレーションコメンテーター〉
荒井裕国 CCT2008 Surgical Live Case Demonstrations 2008年2月1日 神戸

 

〈ハンズオンコース インストラクター〉
荒井裕国 第61回日本胸部外科学会定期学術集会 2008年10月14日 福岡
 
 
〈講演会〉

荒井裕国 「アイデアが生み出す心臓手術―北信から世界への発信―」北信総合病院 2008年1月26日 長野
荒井裕国 「新しい心臓手術への挑戦-独自の発想に基づく手術用デバイスと術式の開発-」 第48回東京医科歯科大学循環器内科講演会 2008年2月5日 東京
荒井裕国 「アイデアが生み出す心臓手術―OPCABデバイス開発から心拍動下MVPへ―」 第5回多摩心臓外科学会 2008年3月15日 立川
荒井裕国 「最新の冠動脈外科手術」 第5回土浦協同病院・OB合同セミナー 2008年6月19日 土浦
荒井裕国 「医学部教育の現状と医師になること」河合塾札幌校 2008年6月21日 札幌
荒井裕国 「アイデアが生み出す心臓手術―OPCABデバイス開発から心拍動下MVPへ―」 第51回北大心臓疾患研究会 2008年6月22日 札幌
荒井裕国 「虚血性心疾患に対する最近の外科治療の進歩」日本循環器学会北陸地方会第116回学術集会 2008年7月6日 金沢
荒井裕国 「最新の冠動脈外科手術」第21回お茶の水会北多摩支部総会 2008年7月10日 東京
荒井裕国 「冠動脈外科の最近の進歩―OPCABの進化と虚血性MRの最前線―」 第24回滋賀狭心症研究会 2008年9月13日 滋賀
荒井裕国 「新しい心臓手術への挑戦―独自の発想に基づくデバイスと術式開発―」第13回 Circulation Forum in 秋田 2008年10月3日 秋田
荒井裕国 「アイデアが生み出す心臓手術―OPCABデバイス開発から心拍動下MVPへ―」 第4回三重胸部外科手術手技フォーラム 2008年10月24日 三重

 

〈ラジオ〉
荒井裕国 「ドクターサロン―心不全の外科治療―」3月20日 ラジオNIKKEI

 

[研究助成金]
荒井裕国 平成20年度:文部省科学研究費・基盤研究(C) 吸着式心筋センサープローブによる冠動脈バイパス術中心筋リアルタイム監視システム 50万円
藤原直之 平成20-23年:日本学術振興会科学研究補助金若手研究(B) 肺がんにおけるカルボキシペプチダーゼMの発現と予後の研究 350万円
宮城直人 平成20年度:文部省科学研究費・若手研究(B)不全心機能改善を目的としたAAV9-D1NLS/CDK4による心筋細胞増殖誘導 170万円
宮城直人 財団法人千代田健康開発事業団平成20年度(第55回)社会厚生事業助成制度医学研究助成「高齢者における冠動脈バイパス術施行患者の予後規定因子に関する研究」 100万円